貧乏揺すりは悪い癖の1つ、そう教えられてきた方がほとんどだと思います。
無意識のうちに貧乏揺すりをしていると、良くないなとやめる方も多いのではないでしょうか。
そんなマイナスのイメージが強い貧乏揺すりですが、最近は意外な効果が期待されています。
座りっぱなしとも関係ある貧乏揺すりについて見ていきましょう。
貧乏揺すりとは?
座っている時に膝から下の部分を上下に小刻みに動かすことを、貧乏揺すりと呼んでいます。
集中すると自然と貧乏揺すりをしてしまうという方もいれば、イライラしているとついやってしまう方などさまざまですが、無意識に貧乏揺すりをしてしまう方は非常に多いようです。
特にデスクワークをしている方などは座りっぱなしの状態が長時間続くため、貧乏揺すりをしてしまう頻度も高くなるでしょう。一般的にはマナーの悪い動作とされていて、子供の頃から貧乏揺すりはしない方が良いという考え方が定着しています。
しかし貧乏揺すりにはある効果も期待でき、決して悪いことではないという考え方も、最近になって広まってきています。
冷え性改善が狙える?
長時間座りっぱなしでいると特に下半身の血流が悪化し、これが冷え性の原因になっているとされています。
代謝が落ちることで体が冷えやすい状態になってしまうとイメージすればいいでしょうか。
こうした状態の時に貧乏揺すりをすると、下半身が動かされて血流が改善されることがあります。
結果的に冷え性の改善や予防も期待でき、つまりは代謝のアップが狙えるというのが貧乏揺すりに期待できる効果の1つです。
小刻みに足を動かしますから筋肉も使います。
こうした動作が血流の改善にも役立つわけです。
冷え性に悩まされている方は、予防や改善のためにも貧乏揺すりをした方がいいかもしれません。
特にどうしても座りっぱなしの状態が避けられず、体を動かす機会が少ない方は、貧乏揺すりであっても体を動かした方が健康面では良い影響が考えられます。
座りっぱなしの危険性
上記でも触れたように、座りっぱなしでいると血流が悪化し、代謝が落ち、健康面でさまざまなリスクが生まれます。
お尻付近の血流が悪化すれば痔になる可能性がありますし、代謝が落ちれば肥満につながります。
座りっぱなしというのは私達が思っている以上に体に負担をかけているのです。
貧乏揺すりをすることで体を動かすことができ、こうしたリスクを抑えることができるとすれば、貧乏揺すりは悪いことばかりではありません。
座りっぱなしに対処する1つの方法としても考えられます。
人前で貧乏揺すりをするのはあまり良いことではありませんが、仕事中にするくらいなら問題ないでしょう。
時には貧乏揺すりをして足を動かすことも大切なのです。
貧乏揺すりは、座りっぱなしが抱えるリスクを抑えるという効果も期待できます。
もちろん普通に体を動かしたり、座る時間を減らせればそれがベストなのですが、仕事の都合などで難しい場合は、貧乏揺すりをするのも1つの選択肢になります。
無理にしないようにするのではなく、したい時はするくらいの気軽な気持ちで考えればいいのではないでしょうか。
貧乏ゆすりではなく「健康ゆすり」?痛みが改善した実例も
貧乏ゆすりで関節症の改善ができたという驚きの実例も数多く報告されています。
高齢者などがなりやすい「変形性股関節症」は、股間節の関節部分(軟骨)がすり減り痛みが発生していしまう病気です。
整形外科界でも「無くなった軟骨は再生しない」が通説でしたが、一人の医師が股関節の痛みに悩む患者にクセになるまで貧乏ゆすりをすることを勧めたところ、数か月後には痛みが改善し、数年後にはなんと十分な量の軟骨が再生したという驚きの結果をもたらしました。
現時点では正しいメカニズムは未だに研究中ですが、軟骨を培養する働きは外からの刺激を受けることで成長しやすいという報告があげられているようです。
医師の間では「副作用もない・お金もかからないので是非積極的に実践してほしい」
「貧乏ゆすりという名前がいけない、”健康ゆすり“と呼ぶべき」
という声も上がっています。
貧乏ゆすりもとい、健康ゆすりは、座りっぱなしで起こってしまう病気の抑制・改善に役立つんですね。
しかし座りっぱなしで起こるリスクの高い症状の1つ「臼蓋形成不全」の程度が深刻な人は、
そもそも軟骨を作る土台自体がなくなっているので貧乏ゆすりでの改善は難しいとされています。
人工関節置換術を避けたい場合は、まずは別の手術で臼蓋形成不全を改善させてから貧乏ゆすりに取り組んでみましょう。
臼蓋形成不全の程度が軽い状況なら、貧乏ゆすりの効果で関節症への進行が防げるらしいです。
お手軽ですぐに取り組めるので、是非とも実践してみてください^^
筆者も試しに仕事中にエンドレス貧乏ゆすりを実践してみたのですが、
血流が良くなったのか眠気もなくなり頭が妙に冴えて、仕事にも集中して取り組めました!
貧乏ゆす・・・いや健康ゆすり、恐るべしです・・・!