座りっぱなしは卵巣のトラブルを引き起こす可能性があります。
場合によっては非常に危険なこともあり注意が必要です。
どんな危険性があるのか、また、トラブルに対処するためにはどんなことをすればいいのかを覚えておきましょう。
卵巣がんのリスクが上昇?
アメリカのある研究によると、座る時間が長いほどがんになるリスクが高いという報告がされています。
女性特有のがんである卵巣がんも該当します。
この研究では1日当たり6時間以上座っている女性と、座っている時間が3時間以下の女性を比較していて、卵巣がんのリスクで見ると6時間以上座っている女性の方が1.43倍も高くなったとされています。
座っている時間で言えば3時間ほどしか違わないわけですが、たったそれだけの違いで卵巣がんのリスクがこれほどまでに高くなるのは驚きです。
座りっぱなしは卵巣がんになりやすいという結果が出たわけで、これは決して無視できない研究でしょう。
また、他のがんに関してもやはり6時間以上座っている女性の方がリスクが高くなっていて、座りっぱなしはそれだけ健康にも悪影響を与えることがわかります。
座りっぱなしによる症状
座りっぱなしでいるとさまざまな症状が出ます。
身近なところで言えば腰痛や肩こりも座りっぱなしが原因になっているケースが多く見られます。
さらに座りっぱなしでいると下半身が圧迫され、血流が悪くなって冷え性にもなりやすく、こうした症状が最終的にがんをはじめ卵巣のトラブルにつながっていると推測できます。
卵巣のトラブルを避けるためにも座りっぱなしの生活習慣を見直すことが大切でしょう。
仕事の関係で座る時間が長いという方もいるはずです。
それに加えて自宅でもゆっくりする時は座っていることが多いでしょうから、現代人はどうしても座りっぱなしの生活になりがちです。
それが色々な症状を招き、やがては卵巣のトラブルに発展するわけです。
卵巣トラブルへの対処法
卵巣トラブルを防止するためには、座りっぱなしの状況を改善することが鍵になります。
座りっぱなしで体に負担がかかっているのなら、座らないようにすればいいわけです。
まずは簡単なことからでいいので、とにかく座る時間を減らすように努力してみましょう。
座っている時でも30分や1時間に1回、立ち上がって動くようにする、座る必要のない時はなるべく立ったままでいるようにする、こうしたことから始めていけば徐々に座る時間を減らせるはずです。
座ることが習慣になっていることも多いので、その習慣を変えるようにするのがポイントです。
いきなり座る時間を0にするのはほぼ不可能なので、極力座りっぱなしにならないように意識してください。
座りっぱなしが卵巣の思わぬトラブルを招くことがあります。
がんという重大な病気のリスクも高めると言われていて、自身の健康に大きな悪影響を与えるかもしれません。
座りっぱなしは健康に良くない、まずはこの意識を徹底することが大事ではないでしょうか。
ちょっとした動きで座りっぱなしのリスクは軽減できる
NHKの番組でも、「座りっぱなしによる健康被害」について特集されていました。
座りっぱなしのリスクを軽減するために、海外の多くの企業では積極的にスタンディングデスクを導入して、立ったまま仕事ができる環境を作っています。
日本でも大手IT企業である楽天が本社にスタンディングデスクを1万台導入したことで話題となりました。
しかしスタンディングデスクは若干高額ですし、足腰が不自由な高齢者などはずっと立つ姿勢・歩くこと自体が困難な場合があります。
無理に立ち続けたり歩く・走るなどをしなくても、日常のちょっとした動きの工夫でリスクを軽減できる方法があるので紹介しますね^^
【とにかく脚の筋肉を使うことを意識する】
脚は身体の中で一番筋肉量が多い部位です。
この脚の部分を少しでも鍛えるように意識しましょう。
【立っているときはゆっくりかかとを上げる】
現代は日常で座る頻度が増えたとはいえ、まったく立たないということはないはず。
そこで、立ち上がったとき、台所に立っているとき等はゆっくりかかとを上げるように意識してみてください。
ふくらはぎが刺激され、血流も良くなります。
【たまに軽いスクワットも】
立った時にかかとを上げるだけでも良いのですが、どこかにつかまりながら軽くスクワットもしてみましょう。
太ももが刺激され、これも血流改善につながります。
【座っているときはどうすればいい?】
仕事などで長時間座っている状況がある場合は、座りながらでも脚をリフレッシュできる動きがあります。
それは座りながら、脚をまっすぐに伸ばしつま先を上にあげる動きです。
正しい姿勢で行えばより効果が高いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
座りっぱなしのリスクは気付かないうちに私たちの身体を蝕んでいます。
上記のような簡単な動きでいいので、常日頃「脚を使う」ことを意識して生活することが大切です。