仕事や生活に関するライフハックを紹介するwebサイト、ライフハッカーでも座りっぱなしの危険性が注目されています。
私達にとって非常に身近な問題の1つですが、どんな危険性があるのでしょう。
普段何気なくやっている座るという行為のリスクについて把握しておきましょう。
座りっぱなしで寿命が縮む?
アメリカのある研究では、座りっぱなしの人はそうでない人に比べて寿命が短くなるという結果が出ています。
自分の命すら危険にさらしてしまうのが座りっぱなしなのです。
座りっぱなしが原因で、さまざまな不調や病気が引き起こされ、その結果として寿命が短くなる傾向が出ているわけです。
座っている間は体にも負担が少なく、楽だと感じることが多いと思うのですが、実は体に負担をかけてしまっているのです。
特に1日11時間以上座っている人はリスクが高まるとされていて、座り仕事をしている人などは注意しなければなりません。
なるべく座る時間を減らすように工夫し、できるだけ体を動かす時間を作るようにしましょう。
男性は前立腺のトラブルに気を付ける
前立腺は男性にだけある器官です。
座りっぱなしでいるとこの前立腺に大きな負担をかけることになり、やがて前立腺炎や前立腺肥大といった病気が引き起こされることがあります。
前立腺はお尻の近くにあり、座ることでお尻周辺の血流が悪化、これが病気の引き金になると言われています。
男性特有の危険性なので女性にとっては関係のない話ですが、たとえば夫や家族が前立腺のトラブルに悩まされる可能性もあります。
男性はもちろん、女性も身近な男性が座りっぱなしの生活になっていないか気を配ることが大切でしょう。
前立腺のトラブルが命に関わるようなケースはほとんどありませんが、完治まで長引くこともあり、厄介な病気であることは変わりません。
腰痛や肩こりも座りっぱなしが原因に
もっと身近なところで言えば辛い腰の痛みや肩こり、これらも座りっぱなしが原因になっていることが珍しくありません。
座っているとどうしても腰に負担がかかりますし、体を動かさないので全身の筋肉が硬直して肩こりを誘発します。
また、座りっぱなしの状態だと血流も悪化しやすくなり、やはり肩こりの原因になります。
特に血流の悪化はさまざまなトラブルを引き起こすもので、冷え性なども血流の悪化が主な原因です。
座っているだけでもこれだけのトラブルが考えられるのです。
腰痛にしろ肩こりにしろ1度なってしまうと慢性的に症状が出て、長期間に渡って悩まされ続けることもあります。
大抵の人は仕方ないと諦めてしまいますが、非常に辛いことなので気を付けましょう。
猫背だけで顔も体も最悪のコンディションに?!
長時間座りっぱなしのデスクワークをしていると、どうしても楽な姿勢になろうと背中が丸まって猫背になりがちです。
実は、この猫背が癖になってしまうことで思わぬ弊害が起こってしまうのです。
背中が丸まる癖がつくと、常に肺が圧迫される形になるので十分な酸素が取り込めなくなり、枚鏡の姿勢で顎が前に突出し口が開きやすくなります。
すると口の中が乾いて口臭の原因になります。
しかも十分な酸素を摂り込めないことで代謝が落ち、口が乾燥することで細菌やウイルスに感染しやすくなるというデメリットも生じます。
また、猫背は肺だけでなく胃腸も圧迫するので、便秘がちになり肌荒れを引き起こしてしまう恐れがあります。
腸内環境はお肌のコンディションとかなり密接に関わっているのです。
さらに猫背になると胸の筋肉が緩むためバストも垂れやすくなりがちです。
バストのたるみから顔の皮膚も下に引っ張られてしまうので、連動して顔のたるみにも繋がりかねません。
猫背になるだけでこんなにも負の連鎖が起こってしまうなんて驚きですよね・・・。
座るときの姿勢はもちろん、そもそも座りっぱなしの習慣はこれだけの危険性を持っています。
私達は仕事でもプライベートでもなにかと座ることが多いのですが、それが自分の体を痛めつけている可能性があります。
座りっぱなしが多い人は普段の生活を見直して、どうすれば体への負担を少なくできる、危険性を下げられるかを考えてみましょう。
オフィスでも簡単にできる!猫背を改善するストレッチ
座りっぱなし・猫背が良くないことは重々理解できましたが、仕事で座っていることが多いとどうしてもそのような姿勢になりがちです・・・。
そこで、座りながら猫背を改善できるおススメの簡単ストレッチを紹介します^^
猫背を改善すれば、座りっぱなしのリスクも軽減することができます。
是非試してみてください。
①背中で両手を組み、胸を大きく開くイメージで組んだ手を上に引き上げ5秒キープ。
この動きを3回繰り返します。
出典:日本実業出版社『座りっぱなしがあなたの健康を蝕む 本当は怖いデスクワーク』
②両手で肩に手を添えて、肩甲骨が動くのを意識しながら肘をゆっくり後ろに10回回しましょう。
出典:日本実業出版社『座りっぱなしがあなたの健康を蝕む 本当は怖いデスクワーク』